#国体
#こくたい
#Monarchy
「国体(こくたい)」という言葉は、日本において特に歴史的・思想的に多義的な意味を持つ用語です。文脈によって意味が大きく異なるため、以下に代表的な使われ方を分類して解説します。
1. 日本の伝統的な国家観(政治思想としての「国体」)
• 意味:日本国家の本質的な構造や性格、特に天皇を中心とした国家体制のこと。
• 明治憲法下(大日本帝国憲法)では、「国体」は天皇主権・万世一系の天皇制が国家の根本であるとされました。
• 代表的な用例:
• 『国体の本義』(文部省、1937年)では、国体を「天皇を中心とした日本固有の統治体制・道徳観」として説明。
• 戦前の教育では「国体明徴運動(こくたいめいちょううんどう)」が展開され、国家神道・忠君愛国の思想が強調されました。
敗戦後(1945年)、日本国憲法により主権は国民に帰属することとなり、「国体」という語は政治用語としては公的には使われなくなりましたが、保守思想などでは依然として使われる場合があります。
2. スポーツ用語としての「国体」(国民体育大会)
• 正式名称:国民体育大会(こくみんたいいくたいかい)
• 略称:「国体(こくたい)」
• 概要:
• 日本の全国規模の総合スポーツ大会(1946年~2022年)。
• スポーツ振興と国民の健康・体力増進を目的として開催。
• 現在の名称:
• 2023年からは「国民スポーツ大会」と改称され、「国体」という呼称も徐々に使われなくなってきています。
3. 哲学・法学・比較政治学における「国体」
• グローバルな文脈での意味:
• 「国家体制」や「政体(ポリティ)」の訳語として用いられることもあります。
• 英語で言えば “national polity” や “national essence” に近い概念。
• 例:ある国の「国体」として、共和制、君主制、独裁制などが挙げられる。
まとめ(簡易比較)
用途 意味内容 現在の使用状況
歴史的・政治思想 天皇中心の国家体制(日本独自の国体) 学術・保守思想内で限定的に使用
スポーツ 国民体育大会(旧称) 「国スポ」に改称(2023年~)
政治学用語 国家の政体・制度(monarchy, republic 等) 比較政治・法学分野で使用
必要に応じて、どの意味の「国体」についてもっと詳しく知りたいか教えていただければ、さらに深く解説いたします。