안녕, さよなら。

by 노엘

気が付いたら僕は全力で走っていた。終わろうとしてる今日を逃さないように1秒でも早く、毎日走り続けた。息しづらくなっても苦しくても君に会えた瞬間は全てが輝いた。


限られている今夜だけが唯一な世界で、僕たちはその中で浮かんでいた。


明日のことはどうでも良かった。どんな不幸な事があり、もしこの世界が滅びるとしても二人でいればそれで十分だった。


もう10年前の事だ。あの頃の僕は運命を変える事が出来ると強く信じていた。全てをかけて頑張り続けるといつかまた会えると、そう思った。


時間は予想以上に残酷に流れ、追っていたのが恋だったのか夢だったのかすら微な形に変わってしまった。


まるで昨日のような日々は昔と呼ばれてもおかしくない過去になった。その間、自分も歳をとり、もう若いとは言えない男になった。鏡に映ってる自分はもう10年前ほどの輝きはなかった。実はあの頃僕たちは知らなかった。今が、この瞬間が人生で一番輝いている瞬間だとは思えなかった。


君の近くに届くような撮影ならなんでもやった。普段なら断ることも、どれほど小さい件も、それが君への一歩だと思い、やっと近くに辿り着いたと感じた時には、あまりにもたくさんの時間の隙間が置かれていた。


10年もたった今でもこんな想いを持ってるのは多分さよならを言えなかったからだろう。笑顔も声も君の体温も、もう一生、手に触れる事はないだろう。


忘れられない夜を、夢を、ここまでの人生の意味を作ってくれてありがとう。人生で一番輝いた瞬間、君と一緒で幸せだった。さようなら僕たちの夜よ。

keyword