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K문학
私は神々の療養保護士です
by
이은주
May 5. 2020
私は神々のホームヘルパーです
療養保護士の涙涙の一日
発行:2019年11月01日
値段 13,800ウォン
単行本: 304ページ
ISBN
979-11-86963-41-8 03810
● 著者プロフィール
李恩珠イ・ウン・ジュ
1969年生まれ。日本大学芸術学部文芸学科を卒業し、日本大衆文化の翻訳家として活動している。訳書に『宮崎駿を読む(清水正)』『ウラ読みドストエフスキー(清水正)』『友がみな我よりえらく見える日は(上原隆)』『恋するたなだ君(藤谷治)』『船に乗れ!(藤谷治)』 『I'msorry,mama.(桐野夏生)』 『ドラッグストアトリッパー!(森井ユカ)』 『ミュージアムショップトリッパー!(森井ユカ)』 『映像が語る「日韓併合」史 1875年~1945年』 『隣人(初沢亜利)』など。
●目次
プロローグ
1部 老人ホームでの一日
私は療養保護士です。
仲間に花一輪ささげる
50秒の昼寝は50億光年
彼女は私のミューズ,私の猫
私は花模様の布団がないと眠れないんだ
朝なのか夜なのか
ジュリエトビノシュ ミューズの悪夢
お母さんと私 ① お母さんについて書くことにした
お母さんと私 ② お母さんが問題だ
お母さんと私 ③ お母さんの座
お母さんと私 ④ 私たちはお母さんの半分にも付いていけない
休みの日に団体メールでもらえる訃報
哀悼の時間
新家族制度が必要だ
ミューズたちはお人形争奪戦中
私のミューズたちは眠った
顔に「汗」の代わりに「涙」を流す
痛い、口読み
ゼウスの沈黙
青年が療養院の敷居を踏み越えると
私たち二人きりなんだね
あら、おいしいわ
体位変更する時どこが不便ですか。
情緒的な支持が必要なあなた
くるみ菓子でゼウスと交感
夜中ずっと砂漠を歩いた
イ・クッゾン教授の講義を見て泣いた
コンピューター入力社① コンピューター入力が主な業務ですか。
コンピューター入力社② コンピューターの業務減らせないかな
今日聞きたいことを聞いた
後ろから4番目の業務日誌
後ろから3番目の業務日誌
若芽ミューズ①同じ部屋を使うといいでしょう?
若芽ミューズ②世の中に娘を憎むお母さんはいない
村の中の療養院
2部 ボランティアから療養保護士になるまで
入浴ボランティ
夏の見舞い
次の講義が待ち遠しい授業
涙目で実習中① ベンジャミン・バトン 数奇な人生
涙目で実習中② なぜだ? 泣くより笑う方がマシでしょう
涙目で実習中③ 3 きれいだなんてありがとう!
3部 デーケアセンターでの一日
デイケア1 単語カード遊びの思い出と経験
デイケア2 暖かい家庭の一員になった感じ
デイケア3 一番いい薬は人だ
リズムにのるのよ
一緒にしないでください。
そのまま放っておいてください。
4部 訪問介護の日々
103号の男たち ① 一つお粥だけお飲みになれば飽きかと思ってです
103号の男たち ② たくさんしてあげるより、少し足りなくしてあげる勇気
103号の男たち ③ 夫婦、言葉はないけど
みかん
ミューズと自転車
知らんよミューズに料理を1 トマトたまご料理
知らんよミューズに料理を 2 おかずがキムチ一つだけの食卓
知らんよミューズに料理を3 老化、認知症予防に効くカレー
知らんよミューズに料理を4 食欲をそそるビビン麺
知らんよミューズに料理を5 おいしいのり巻き。
知らんよミューズに料理を6つギュウとかまぼこ炒め
知らんよミューズに料理を7 私はただの療養保護士です。
知らんよミューズに料理を8 仕事に行きましょう。
知らんよミューズへの料理を9 うつ病の相談に使う鑑定票
知らんよミューズに料理を 10 肉嫌いなら荏油でも
知らんよミューズに料理を 11 認知症テスト
5部 私は療養保護士です
病気にかかってみてこそそのひとの気持ちが分かる
“あなたはホームヘルパーになってはいけない”
十九才のホームヘルパーに会いたい
不足した2%の使命感を探して
2%不足するが毎日愛しています
ホームヘルパーの移住に対する提案
心臓が縮みそうな日には
世話するということでしばらく抜け出すこと
インタビュー/痴呆は愛に回復する
エピローグ
「内容」
"この本を通じてホームヘルパーがどんな仕事をするのか、ホームヘルプにどういうサービスを受けることができるのか。それで自分の権利は何かとわかってほしい。もう少し頼みがあればホームヘルパーが職業である親の子どもが自分の両親がどんな活動をしているのか知ってほしい。仕事から帰ってくる親にお茶でもいっぱい出して欲しい。
今度は子どもの立場で考えるとどうなのか。療養院やデイケア・センターに親の世話を頼むことで両親を捨ててきたという考えから抜け出すことができたら良いだろう。かえってボランティアで来た学生たちと世話する人々と老人仲間たちに出会い、より認知刺激になると思えばどうなのか。しかも規則的な食事で健康的にもなる。ところがご両親を療養院やデイケア・センターに通わせることで両親奉養が終わったのではない。 家ごとに自分の子供育ての方法があるようにご両親を奉養する方式も一貫的に自分だけの方式がなければならないと私は考える。”
[内容]
p4~p7
何もなくてすべて持ったように行動した自分と素直に向き合う時がきたようだ。昨夜スリッパを引きずって、夕方のニュースを見るために集まっていた老人たちを見ながら、彼らと私の人生はたいした違いがないと思った。
3交代勤務をしながら彼女たちのおむつを換え、ベッドのシーツを取り替えてトイレのチェック日誌に時間別のメモをしながら、私もいつかは。。。ここで人生の最後を送るだろうという気がした。
p8
プロローグ
私の朝は窓を開けて換気をさせながら、お年寄りの夜中、安否を尋ねることから始まる。
一日中横になって生活するしかない長期保険1級患者と自分の名前さえ記憶にない痴ほう老人を私は「ミューズ」と「ゼウス」と呼ぶ。一生を熾烈に暮してから、天国へ行く前段階である療養院を神話的世界に導きたかった。人間の力ではどうすることもできないものに対するファンタジー。痛い体で生きている時、貧しくみすぼらしい感情ではなく、もっと美しい世界に住んでいる方々であってほしいし、そこで働く私も、そのような神話的な世界で生と死を世話しているという自覚をしてほしいと思った。ただ無名の高齢者ではなく、私のミューズになり、私のゼウスになる時、高齢者の面倒を見る手がもう少し優しくて礼儀正しく行われることを望むからだ。そして私は同じ理由で、ここの療養院を「ハヌル庭園」(空の庭園)と呼んでいる。ハヌル庭園でミューズとゼウスは体が段々軽くなる。まるで'星の王子様'が自分の星に帰るために、自分の体と別れを告げたように。
私もいつかは彼らミューズとゼウスの席にいるだろう。誰かが来て、取り替えてくれるまで湿ったおむつに身を任せなければならないだろう。誰かが私の口の中にスプーンでお粥を入れてくれるまで、のどが渇いたのも耐えなければならないだろう。誰かが私の手と足を撫でるまでは毛布から足を取り出すこともできないだろう。雨が降る日には療養院で曜日ごとに変わるプログラムに動員されて車椅子にのせられたまま室内服を着た状態で見知らぬ人々と騒々しい歌を聞かなければならないかもしれない。情熱にぎっしり埋まった奉仕者によって無理におやつを食べなければならないかもしれない。運が良ければベッドのそばで私の手を握ってしばらく体温を分けてくれる奉仕者に会えるだろう。よく分からない。見知らぬ人の体温が嬉しいのかどうか。何も言わずにただ手を握って暖かい体温を分けてくれる人がありがたいと思う。体にいいからといって無理に食べさせることだけは止めてほしい。若かった時にも体に良い食べ物を探して食べなかった私が、天国へ行く直前、それも無理やり食べられたら苦しいだろうから。私のミューズとゼウスは朝7時に食事をする。食事を終えたらほとんどの時間を居間で過ごす。ミューズ98は一人で部屋にいることが多い。聖書を一行ずつ手に取りながら声を出して読む。父親が病気だったので看病しているうちに結婚するチャンスを逃したミューズ98。彼女におやつを持っていく時間が待ち遠しい。ミューズ98はまだ歯が丈夫ですべての食べ物をおいしく食べる。私は彼女のように年を取りたい。彼女のように小便をし、彼女のように本を読んで彼女のようにご飯を食べたい。ミューズ98のルームメイトは今は天国に行ったジュリエット•ビノシュ•ミューズ。彼女がソファーで昼寝をしていると私はひざ掛けをする。彼女の眠っている姿を写真に収めて、みんな眠っている夜にスケッチをしたりした。半白の髪の毛、広い額、青白い頬、薄い唇、端正なあご…。彼女の一生がどうだったのか私は知らない。ただ夜には徘徊する痴呆を患い、冷蔵庫から食べ物を取り出して食べる食い意地の多い現在のミューズを知るだけ。彼女が天国へと遠い旅に出た瞬間を私が初めて発見して幸いだった。息をひきとる前日、彼女は私に言った。"ありがとう。"と。何がどのようにありがたいのか尋ねることも、答えることもできない彼女。彼女の最後を見守って、彼女の目を閉ざした。"何の心配しないでください。子供心配もやめて、お金の心配もやめてください。どのように暮らすべきかも心配しないでください。ゆっくり休んでください。"と私は囁いた。ある時はよるべない身であるミューズの荷物を整理したこともあった。私は彼女の服類や持ち物を整理し、リストを作成した。彼女の荷物から3枚の写真が出た。彼女の写真が捨てられるのが惜しくて私は家に持ち帰り、古いフライパンの上で燃やして灰にしたことがある。
3交代勤務はそんなに簡単ではない。昼と夜が入れ替わり、不規則な睡眠活動に障害をきたす。夜勤を終えて朝日が昇る時刻に玄関のドアを開けて入ると、疲れが出てもなかなか眠れない。洗濯機の動く音を聞きながら呆然と立っている時がある。午前10時を過ぎている。休みの2日間のうち一日が睡眠で消えるんだなと寝返りを打ちながらそう思う瞬間が一番貧乏な気がする。
何もなくてすべて持ったように行動した自分と素直に向き合う時がきたようだ。私はいつから虚勢で武装した大人になったのか。私は大丈夫だって、まだ耐えられるって言ってきたけどそのまま座り込みたい時は両手で顔を覆う。青い筋張った手の甲は涙にそっぽを向く。涙を放っておく。毎日死と対面するということは思ったよりも心を疲れさせる。年配の女性には3交代勤務労働の強度が重い。この全てのことにたいしたことなく目を向けず暮したはずなのにいきなり疲れが溜まれば地球の外にほうり出されたような気がする。ひとりで宇宙をさまよう。小惑星のかけらにぶつかってゴロゴロ転がる私をどうすればまた地球の中に連れて来ることができるだろうか。
療養所での朝がまた始まっている。鼻に繋がったチューブで経管食を食べるゼウスと目が合う。ゼウスの瞳が嬉しそうに動く。乾いた唇を軽く動かす。夜の間にしおれたゼウスの枕をはたいた後、首の隙間から手を入れて枕を戻す。唇にはワセリンを塗ってかた痩せたほおを手の平で軽くタッチする。ゼウスと私の朝のあいさつだ。
変なことだ。仕事を終えて家に帰ると何もなくてすべて持ったように行動した自分の実体に苦しかった私が療養院での朝の窓辺に立つと、傷の上で新しい肉が芽生えたようにたくましくベッドからベッドへと走り回る。どこからこんな力が湧き出るのか私は知らない。
ここでは天国に瞬間移動する日を前にしたミューズとゼウスが毎日羽のように軽くなっている。ゼウスの足首は私の手首と同じで、ゼウスの太ももは私のふくらはぎよりやせていた。そんなゼウスのおむつを換えるとおでこに落ちてくる汗で目が痛くなる私。そんな私を慰めるようにゼウスが'ファイト!'と励ます瞬間がある。その時、ゼウスと私の目が合うことで生まれる強い連帯感。未来を約束することはできないがまさに今、全力を尽くして生きている彼と私の連帯感がある。失うものがないように得ることもない水平的な関係だけがあるのだ。避けることもできず無視することもできない時間の中でそのようにゼウスとミューズとの一日が始まっている。
いつか一人のミューズになって天国へ行く前まで誰かの助けなしでは生きていけない時が来るとしても、意味など探すのをやめよう。もう何も無いのにすべて持ったように行動した自分を嫌うこともやめよう。私にはミューズとゼウスのための療養保護者としての数多くの朝が残っているから。
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안데르센이 되고 싶어요. 달이 들려주는 이웃 나라 사람들 이야기를 전하고 마침내는 일본사람에 대한 자신의 이중적인 태도, 아니 다중적인 태도를 정리해야 할 필요성을 느낍니다.
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