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매거진 K문학

こんなに泣いて疲れたでしょう

오래 울었으니까 힘들거야-이은주

by 이은주

長く泣いたから大変だろう
ADHDジョンミョンと世の中のすべての子供たちのために

単行本: 272ページ
出版社: ヘルツナイン
著者:イ·ウン・ジュ
ISBN: 9791186963470
発売日: 2021/01/21

[著者プロフィール]
エッセイスト、日本文学翻訳家、療養保護士。翻訳家になるため20代から夢を育み、『宮崎駿を読む』を翻訳して夢をかなえた。 文学が人生のすべてだと思って生きた。日本大学芸術学部文芸学科を卒業し、日本大衆文化翻訳家として活動している。

4年間、学習誌教師をしながら翻訳した『ウラ読みドストエフスキー』がヨルリンチェクトゥル(The Open Books Co.)から出た時は日本大学芸術学部の入学時にした自分との約束を守った気がした。数多くの職を転々とした。病院に入院していた弟の子どもたちの世話をすることが職業選択の基準になった。生活のために2ジョブ、3ジョブをしたが、文学に対するアンテナだけは消えていない。藤谷治の『船に乗れ』3巻を仁川国際空港の免税店に勤めながら翻訳し、「必ずしも文芸誌にデビューしなくても文章を書けばいい」と思った。 甥や姪を育てながら我を忘れて生きている間に亡くなった祖母のことが思い出された。働くお母さんの代わりに自分を育ててくれたおばあさんが亡くなり、十分に悲しむ時間を持てなかったことに気付いた。療養保護士の資格を取得した後、祖母を哀悼する時間を持った。人の世話をすることが、または分かち合いについて深く探求するのが文学ではないのかと思うようになった。療養保護士をしながら経験したことと感じたことをまとめて『私は神々の療養保護士です』(ヘルツナイン、2019)を出版した。

訳した本には『宮崎駿を読む』、『友がみな私よりえらく見える日は』、『I'm sorry, mama』、『恋するたなだ君』、『バージョンアップ』、『ラブ☆デトックス』、『映像が語る「日韓併合」史 1875年〜1945年』、『ドラッグストア トリッパー!』、『ミュージアムショップ トリッパー!』、『ウラ読みドストエフスキー』、『船に乗れ』、『隣人、それから。: 38度線の北』などがある。これからの夢は韓国の著者を日本に知らせることだ。

*ADHDは、「注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害」とも呼ばれ、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(思いつくと行動してしまう)といった症状が見られる障害です。

[目次]
プロローグ 失われた母を探して

1章 母と呼ばれる叔母

始発は5時50分に来る
私は夢をすべて叶えました。
ハイドンのユーモア
愛の学校
でも龍はきれいでした。
いい病院に行きたい!
君にあるいは私に
仕事場で①私の名前はミミ
仕事場で②君の名前はオラプショ
仕事場で③常務の独白
小さな中華料理店
宝石のような言葉
友達ができた喜び、自慢したい気持ち
注意散漫症症候群
魂の詩を描いた画家、ムンク
真夜中のコメント① 愛しすぎないように
真夜中のコメント②あなたも2万ウォンを加えなさい」
真夜中のコメント③台湾から残してきたドル
胸は紙、感情は鉛筆

2章 世界のすべての「子ども」のために

お母さんに起立、敬礼。
目も鼻も頭も変えたい
残念だけど確実な答え、はい!
幼い私との別れ、イ·ジュンソプ展示会
世の中の全ての子供たち
お茶が冷めるかと思って。
失敗する機会まで察すると
ヘップバーンが好きな理由
新しい家族の誕生
幼児発達障害の早期介入が重要だ
全部知ってると思っても 分からないこともあるよ。
二回次にはお互いが幸せだろう
時には不便な家族
弟のバス旅行
そうして父になる
留学時代に出会った子供たち、アンとナナ
小さな別れ

3章 姪孫であるジョンミョンイのADHD

アイス抹茶ラテ
ママではないじゃない
窪田さんとの一日①一日
窪田さんとの一日②再会
窪田さんとの一日③手紙
コ~寝なさい、また朝が来るよ。
子守唄はなぜ悲しいのか。
軽度知的障害
甥のママ練習
言語治療と舌小帯手術
UCC動画撮影の日
遊びの治療が始まった
言語治療授業と感覚統合授業
エラーを直す速度が速くなった
軽度知的障害の限界を超える日
ジョンミョンの家はポピーとウンジュが一緒に住んでいる
君の後ろに全部いるんだよ
長く泣いたから大変だろう
君が探すものが何であれ
ADHD薬を服用した後のフィードバック
早期治療のためのADHDの理解
養育者を癒す美術療法士
ADHDを克服した末っ子の甥
ケアしながら学ぶこと
教育雑誌,たんぽぽ
万里洞ヨポおじいさん

エピローグ 失われた「子供」を探して

[レビュー]


世界の誰も自分を助けることができないという気がする時はどうすればいいのか。そんな時は泣き止む時まで抱いてあげて、泣き止むとこのように教える。
「長く泣いたから大変だろう」と。

日本語の翻訳家であるイ·ウンジュは療養保護士として生活しながら経験した人生のきらめく瞬間を記録した『私は神々の療養保護士です。』に続く2番目のエッセイで、家族が与える意味を振り返らせる作品だ。『長く泣いたから大変だろう』は弟の子供であるソリとミン、そして姪孫の小学生ジョンミョンを育てながら記録した15年間の家族日記であり、一種の闘病記、克服記だ。働きながら学び、愛した記録だ。家族という名で天でおりた重い天の命令そして暮らすために奮闘しなければならない運命に身震いしながらも人に対する愛情と文学への情熱を守る人生の奮闘期だ。家族のために自発的に犠牲にする家族愛とそれによって知ることになる家族関係での限界、そしてお互いに家族になろうとする構成員たちの勇気についての話だ。

[家族になるという大切な勇気について]
『私は神々の療養保護社です』に続くイ・ウンジュの二番目エッセイ。
作家イ・ウンジュにはいろんな名前が付きまとう。日本文学の翻訳家、エッセイスト、療養保護社、学習誌の教師、派出人材おばさん…。このエッセイはその名前に‘叔母ママ’と‘叔母おばあさんママ’という名前が加わることになった経緯を盛り込んでいる。本人は本来結婚をしていないが、3人の子どもを育てた母親の役割を耐えられた。数奇な家族史を避けずに受け入れたからだ。十分に避けることができたのに。

現在、彼女の家族は子犬のポピーとジョンミョンだ。ジョンミョンは一時、イ·ウンジュのことを「ママ」と呼んでいた。しかしイ·ウンジュは正確にはジョンミョンの'叔母'だ。ジョンミョンの曽祖おばあさん、すなわちイ・ウンジュのママは近所に住む。イ·ウンジュにはアルコール中毒の弟がおり、イ·ウンジュは彼の代わりに2人の子供、甥っ子を育てた。 2人の甥は成長してそれぞれの人生を生きている。女の子だった大甥は二十才頃に子どもを産み、その子を自分を育てた‘叔母ママ’に預ける。その子がジョンミョンだ。ジョンミョンは今、8歳。

この家庭の痛みの中には根深いものがあるが。それはADHDである。遺伝的要因なのかは分からないが、もしかしたら誰でもの性格の中に潜在されている病症かわからないが、イ・ウンジュは家族の痛みをADHDに求める。ジョンミョンだけはまともに世話したくてADHD診断を受けて、ADHD治療と教育の道を歩む。ADHDに対する、そしてすべての幼い心に対するジョンミョンとイ・ウンジュの奮闘、もしかしたら、イ・ウンジュでこそ世の中の一番幼い子供かも知れない。

この本は、成人になった甥のソリとミン、そして姪の孫の小学生ジョンミョンを育てながら記録した15年間の家族日記であり、一種の闘病記、克服記だ。

“家族とは何か? 何一つ問題のない家庭はない。全てのものがめちゃくちゃである家族でも誰かはそこを守る。私が私で生きなければならない数多くの理由を後にして、家族であるから耐えなければならない重さを全て担おうと勇気を出すのはバカだからでは違う。崩れてはならない大切なことを心に込めたからだ。家族ならば互いに勇気を見せなければならない。”

文学の夢を抱いて日本に留学し、翻訳家として活動したが、家族の不幸に遭い、夢をしばらく先送りにする。 ひどい糖尿病を患う母親、アルコール依存症で施設に入院した弟、そして成長期の彷徨に陥った甥たち…。彼女は家族の重さを担って生業に飛び込む。
2人の甥にとって彼女は叔母でありママであった。そんな中、甥が2二十に産んだ子供まで彼女の人生に引き入れるようになる。ジョンミョンにとってに彼女はおばあさんでありママであった。ジョンミョンは持続的な治療を要する注意散漫症を病んでいる。彼女はたまに引き受けていた翻訳の仕事を生業にするには限界があると判断し、学習誌教師、食堂のホールサービング、免税店の販売員、掃除労働者、療養保護士などの仕事も並行する。限りない人生の疲れに耐えられながら彼女はその中からきらめく人生の意味と人の美しさを発見し、それが彼女が探していた文学の他の名前であることに気づく。

[作家の話]

「この原稿は15年間の家族日記であり、闘病記であり、克服記だ。働いて学んで愛した記録といわなければならない。学習誌教師として出会った子供たち、放課後の日本語の授業のボランティアで会った子供たち、ADHDが家族歴でも問題ないことを示した事例、アルコール依存症を認めるとき、リハビリの可能性があるという結論に到達するまで待つ過程、そして、家族の見守りとして再生や共生、創造のための本読み、映画を見ることを通じて多様な角度で人生を読みだす成長日記だ。子供たちは親が育てるべきだという偏見から抜け出して養育者に公平になってほしい。一人の子供を育てるには村全体が必要だから。また障害と非障害の区別がつかない世の中を作るその日まで読まれてほしい。」

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