欲しがるだけと美しさは苦しくなるだけだった。手に入れられない全てが美しくて、切なくて、どこか死を感じる。
自分の世界の全てだと信じていたのがただの幻のような存在だった事に気がついたのは何年前の事だった。
陽だまりのような季節が過ぎ、残されたのは弱い影を持った空っぽの体だけだった。
この道を走って行けば、どこかに届くだろうと思っていた。でもどこにも届かなかった。
ゲームみたいにリセットすら出来ないこの人生は日々霞んでいた。
どうすればと、何千回も繰り返して数えても、
あの日の温もりはもう戻って来なかった、これ以上走る事も出来なかった。
毎日がクソだけど、いつか、いつかと思っていたのに、
全ては嘘のような君だった。