소멘찬푸르 I 이손끝
오키나와로 여행책 작업을 하러 갔을 때
하루에 거의 네, 다섯 끼를 먹었던 것 같아.
가능한 많은 곳을 소개하고 싶어서.
沖縄へ旅行本の取材に行ったとき、
一日に四回も五回も食べていた気がする。
できるだけ多くの場所を紹介したかったから。
그래서 정말 많은 식당과 카페를 돌아다녔어.
깊은 숲 속에 자리한 피자집,
주택가에 간판도 제대로 걸지 않은 소바집,
곡예운전을 해야 갈 수 있는 언덕 위의 베이커리,
오키나와 소바집만 10곳은 넘게 간 것 같아.
だから本当にたくさんの食堂やカフェを巡った。
深い森の中にあるピザ屋、
住宅街にひっそりとある看板もないそば屋、
曲芸のように車を走らせて辿り着いた丘の上のベーカリー。
沖縄そばだけでも十軒以上は行ったと思う。
여행에서 한 번쯤 가보고 싶을 만한 곳들을
부지런히 추려서 돌아다녔지.
旅先で一度は行ってみたいと思える場所を、
せっせと選んで歩き回った。
한 달 정도가 지나니까
모든 음식이 똑같이 느껴졌어.
一か月ほど経つと、
どの料理も同じように感じられてきた。
'이제 정말 한계야' 싶을 때쯤
"이거야! 이거라면 두 그릇, 세 그릇도 먹을 수 있어"라고
감탄했던 오키나와 요리를 발견했지.
「もう限界だ」と思った頃に、
「これだ! これなら二杯でも三杯でも食べられる」
と感嘆した沖縄料理に出会った。
아키코와 같이 갔던 로컬 식당에서,
북부의 게스트하우스 사장이 요기하라고 만들어 준,
토카시키섬에서 민박 주인이 휘리릭 내준,
秋子と一緒に行ったローカル食堂で、
北部のゲストハウスの主人が腹の足しにと作ってくれたもの、
渡嘉敷島の民宿の主人がさっと出してくれたもの。
소멘찬푸르.
ソーメンチャンプルー。
볶음면이라고 해야 할까?
찬푸르가 오키나와 말로 ‘섞는다’는 뜻이니까.
삶은 소면에 몇 가지 재료를 넣고 간장으로 볶는 비교적 간단한 요리.
焼きそばと言うべきだろうか。
チャンプルーは沖縄の言葉で「混ぜる」という意味。
茹でた素麺にいくつかの具材を加え、醤油で炒めただけの、わりと素朴な料理。
나는 줄곧 소멘찬푸르가 그리워.
그 심플하고 단순한 맛, 집밥 같은 맛이.
私はずっとソーメンチャンプルーを恋しく思っている。
あのシンプルで素直な味、家庭の食卓のような味を。
한국에서는 소면을 볶아서 먹는 경우는 별로 없어.
주로 소면은 비빔국수, 잔치국수 등으로
볶지 않고 삶아서 먹거나 국물이랑 먹는 경우가 많아.
韓国では素麺を炒めて食べることはほとんどない。
たいてい素麺はビビン麺やチャンチグクスのように、炒めずに茹でてそのまま和えたり、スープと一緒に食べることが多い。
소멘찬푸르를 만들어 먹어보려고 했는데,
여기서는 그 맛이 안나더라고. 당연하겠지만.
ソーメンチャンプルーを自分で作ってみたけれど、こちらではあの味にはならなかった。
もちろん、それも当然のことだけれど。
어쨌든 내게 오키나와의 맛은 소멘찬푸르야.
とにかく、私にとって沖縄の味はソーメンチャンプルーだ。
소멘찬푸르처럼 집밥 같은 맛을 꼽으라면,
내게 한국의 맛은 묵은지인 것 같아.
ソーメンチャンプルーのように家庭の味を挙げるなら、
私にとって韓国の味はムグンジだと思う。
갓 구운 무조미 돌김에
김이 모락모락 하얀 쌀밥 한 숟갈 올리고,
그 위에 묵은 김치를 한 점.
味付けしていない焼きたての海苔に、
湯気の立つ白いご飯をひと口のせて、
その上にムグンジをひと切れ。
**ムグンジとは、白菜キムチを長い時間熟成させたもの。韓国では冬の保存食として「キムジャンキムチ」を漬けるが、ムグンジはそれよりさらに熟成が進み、酸味が強くなるのが特徴だ。
최근에 내가 어린 시절을 보낸 곳에 잠시 다녀왔거든.
이렇게 한 입을 먹고 나서, 내가 진짜 그리워하는 맛이구나를 깨달았어.
最近、私が子ども時代を過ごした場所に少し立ち寄った。
そこでこのひと口を食べて、これこそが私の本当に恋しい味なのだと気づいた。
그리운 맛이라는 건,
어린 시절 평범하게 먹던 집밥의 맛이구나 싶더라고.
懐かしい味というのは、
子どもの頃、当たり前のように食べていた家庭の味なのだと、そう思った。